テレビ批評的視聴記 - 2005/05/25

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2005年05月25日(Wed)▲ページの先頭へ
K-19

【あらすじ】ソ連の原子力潜水艦に新艦長(ハリソン・フォード)就任。前艦長(リーアム・ニーソン)は副艦長となる。ミサイル試射の任を帯びて出港。

新艦長は航行中に無謀とも思える訓練を繰り返す。前艦長に乗組員の信頼が集まるが、ミサイル発射は成功。米国近海への偵察を新たに命ぜられる。

そこへ原子炉に故障発生。冷却水漏れを食い止めるため、応急修理が必要となる。しかし放射能防護服が無く、何の効き目もない化学防護服で炉内に入る乗組員たち。

何とかメルトダウンを防いだものの、米駆逐艦に発見される。さらに再度の冷却水漏れが発生。その時、政治将校が艦長の指揮権剥奪に出る。艦内の指揮権は誰の手に?何人もの死者を覚悟で自力修理を行うか?米国へ救助を求めるか?艦を捨て自沈するか?

【感想】○
実話を基にした派手な戦闘シーンもアクションもない映画だが、原子炉事故の修理を続けるか諦めるか、艦内指揮権を巡っての対立、米国へ救助を求めるかどうか、という3つの要因が緊迫感を高める。

それがほぼ同時に起こる点がこの映画の面白さで、もちろんここが山場となっている。しかし我々日本人の目からすれば、感情の高まるポイントは原子炉に無防備なまま突入するシーンになるだろう。

原子力の恐ろしさを知っている日本人としては、必ず死ぬと分かっている原子炉に入る乗組員の姿に涙し、それが命令の下で行われる軍隊組織への反感の念が湧き起こるはずだから。

そして最初に入った乗組員が被曝した姿で戻って来るシーンに、原爆の記憶が蘇り重なる。実際に体験していなくても胸が痛むのは、幼い頃よりの原爆教育の刷り込みがあるからだ。

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