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【あらすじ】今後の捜査方針をミーティングする公安九課。まずはテロリストの情報を整理。警視庁指定広域重要104号事件、通称「個別の11人事件」について。中国大使館占拠事件以降に起きたものは以下の9つ。
これらのうち、難民政策に批判的で銃弾が撃ち込まれた南陽新聞社脅迫事件の現場には、川島ショーという元自衛官が現れていた。川島の身柄拘束と思想背景を調べる事で内閣情報庁との関連を探ろうとする九課。
内閣情報庁戦略影響調査会議代表補佐:合田一人の調査も進める九課。判明したのは
合田一人(ゴーダ・カズンド)
身長:177.5cm、体重:68kg、38歳、AB型、サイボーグレベル16%。
2015年の卒業論文では
『電脳は社会性を営む上で個性と協調性のどちらを尊重するか――プロデューサーとしての立ち位置からの英雄論』を書いている。その内容は
「現代の社会構造では、電脳が個の消失と共に無意識下での協調性を望む傾向にある事を示唆している。それを応用して、大衆の無意識を意識的にコントロールするリーダーをシステムの一部として創造する」というもの。
その後、合田は大日本技研=ポセイドインダストリアルに就職。内閣情報調査室、内閣安全保障会議、外務省国際情報局が統合した組織:内閣情報庁へとヘッドハンティングされた。その時の精神分析テストでは
「内向的だが自意識と自己顕示欲が強く、他者を利用して自己を表現しようとする傾向あり」との結果。
川島の張り込みを車内で続けるトグサは、テレビ討論番組「難民問題とテロリズム」で土橋文也が、個別の11人に関して仇∞士のマークなどの極秘情報を知っている事に驚く。その番組は合田一人もチェック済み。さらに合田は、茅葺総理暗殺未遂事件の実行犯がPKFで半島に行った九世英雄(クゼ・ヒデオ)だとの情報も得る。
荒巻は軍情報部長:久保田から、国際的テロリスト:ウォン・チューレンが川島の顔を盗んで中華街に潜伏しているとの情報を聞く。そして張り込み先に現れる川島。しかしそれをウォン・チューレンを追っていた公安一課が射殺してしまう。
一課が得ていた情報は内閣情報庁が流した偽情報で、殺したのは川島だった。九課はまたしても手掛かりを失う。
【感想】○
何かを隠す事で主導権を握っている内閣情報庁に対し、情報収集と共に事件関係者を確保する事で反撃に出ようとした公安九課。しかしその動きすら把握されている現状では、逆に利用されかねない危険性もある。それが川島の死亡という形になって表れた。
九課が掴んだ川島の情報を操作して一課に消させ、首相暗殺未遂の実行犯の情報についても九課より一歩先を行っている。まだまだ合田の内閣情報庁が優位な立場にある事を示している。
だが、九課が知り得た合田の情報はかなり重要なカギとなるだろう。卒論は現在の合田の行動に合致するものだし、大日本技研は#5の新宿大深度地下で、原発プルトニウム回収をしていた企業だ。精神分析テスト結果「他者を利用する」の部分も今の仕事ぶりに反映されている。
合田は討論番組を見ながら
「こういう感染の仕方もあるのか」や「感染者」
などと呟いていた。以前にも「因子」との言葉を使っている事から、土橋文也も個別の11人の内の一人だと考えられる。つまり今までのテロリストが武力によって世間を騒がせたのに対し、土橋文也は言論によって警察の地位を貶めようとする人物だ。影響の結果は武力と同じ所にある。
「感染」するための「媒介」が何なのかがポイントになるが、これについても内閣情報庁の情報操作によって発生したものとも思え、合田はそれをコントロールしようとしているのでは。
また今回は、豆やキノコで本物の肉や魚そっくりに再現する台湾素食の説明を挿入し、川島とウォンの違い、本物の情報と偽情報の見分け方などを考えさせる意図も見受けられた。
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