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【あらすじ】戸田勘解由(松重豊)が京で上洛した将軍の命を狙うのではなく、江戸で決起すると知り、急ぎ江戸に戻る但馬守と十兵衛(村上弘明)。かえでを始めとする出羽忍びも鳥居一派から幕府方に寝返る。
勘解由達の拠点を突き止め決起を未然に防ぐ十兵衛。鳥居は陰謀に荷担していないと主張し難を逃れる。
決起組を解散させ、ひとり寺に残る勘解由。十兵衛との最後の勝負が始まる。
【感想】△
京から江戸に戻った描写が少なく、舞台が江戸に移った実感が全然湧かない。かえで達の忍びの役割もはっきりしなかった。
勘解由達の拠点を攻撃した十兵衛のシーンもわずかで、あっけなく決起が失敗した印象。鳥居と但馬守のやりとりは可も無く不可も無く。
色々と省いたのは勘解由との勝負に時間を割いたからか。10分超に及ぶ一対一の斬り合いなど、なかなか観られるものではない。ここが最後の見せ場で、#1で使った分割画面を復活させるなど気合の入れようは伝わってきた。
ただ残念ながら迫力に欠けた。柳生十兵衛(村上弘明)も戸田勘解由(松重豊)も長身で大柄な役者を使ったのだから、それを活かした大立ち回りをすれば良かったのに、互いの間を読んだ「静」の戦いだった。
しかも十兵衛は前回、宮本武蔵に言われた言葉を反芻し二刀流を繰り出すなど、既視感漂うオリジナリティーの無さで勝ってしまったのにはガッカリ。
父:但馬守との関係も何らかの結論を出すのではなく、今まで通り風来坊を続ける宣言をしただけでスッキリしなかった。
【総評】甘目で○評価。
思い返せば殺陣で一番良かった回が#1というのが痛い所。枯れ葉舞う無人の宿場での分割画面を使った勝負に、最初は面食らったがあれは「柳生十兵衛七番勝負」の定番として毎回使うべきだった。#2以降、普通の演出になったのは本当に残念。
話として一番良かったのは#5。また、普通の演出でも迫力を出した武蔵役の千葉真一の凄味が光った。それ以降、十兵衛の戦い方が武蔵のモノ真似になってしまうほどの強い影響力を与えたしw
本編の記事は柳生十兵衛七番勝負に掲載。