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【あらすじ】2005年4月、サンフランシスコのマーティン家に家庭用ロボットNDR114(ロビン・ウィリアムズ)がやってくる。アンドリューと名付けられたロボットは他とは違う回路を持ち、それを個性だと認めた家主によって人と同じように教育を受け、才能を開花させていく。
やがて目覚めた自我は、自由を求める。ロボットという地位から開放され人間でありたいと願うアンドリュー。表情のパーツを付け、自分と同様の個性を持つロボットを探す旅に出る。
理解ある研究者とめぐり合い、自分で溜めた資金を投資して肉体改造を行うアンドリュー。ポーシャ(エンベス・デイビッツ)との結婚を決意するが、法的に認められない。
法廷闘争にも敗れ、人間の条件である「死」を可能とする改造までしたアンドリュー。彼が人間であると認められた瞬間、アンドリューは200年の生涯を終える。
【感想】◎
「ロボットと人間との違いは何か」それをテーマとした作品は数あれど、ここまで平和的に描いたものは無いのでは?「A・I」とほぼ同時期の作品で陰に隠れたとはいえ、心打たれる感動の度合いからすれは遥かに「アンドリューNDR114」の方が上だろう。
ファンタジックな世界へと旅を進めた「A・I」に対して、こちらはどこまでも現実的に(といっても映画の範疇の現実性だが)、医学や法学で解決を図ろうとするスタンス。研究者の扱う医学の説明が不足気味だったり、法廷のシステムもはっきりしていない点もあるが、戦闘やらファンタジーではない平和裡な解決方法を探る理性に、一歩進んだ人間性が見られた。
「人間とロボット」を考える上で気を付けるべき点は、人間がみな人間であると認められたのも、人間の歴史の中ではごく最近だという事。ちょっと前までは人間としての扱いを受けられなかった人間が大勢いた事を忘れてはいけない。そして今も世界で、日本のどこかにも人間として認められていないかのような人間がいる事も…。
そこでアンドリューは、奴隷や異人種などに置き換えられる。アンドリューと同様に長い年月を掛けて人間だと認められるようになった人達の闘いの歴史が存在する。いったいどれほどの血や涙が流れたのだろう。
「ロボットと人間の違い」は近未来に起こる問題ではなくて、過去から現在に続いてきた人間同士の問題なのです。